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東日本大震災、発災より明日で二年。

私たちは、つかの間の幻想の中にいる。
地震は、70億の人が、「自然現象」として“割り切る”。遡れば江戸時代、「鯰」がその原因として描かれたりした。そんなことがあったから、いまだに私は地震を「自然現象」として割り切ることができないでいる。例外はない。

二年前の地震によって、帝國の西海岸一帯は壊滅した。北海道から千葉県に至るまで、直線距離にして1000km近くの海岸線が変化し、帝國全体が西に移動した。二万という膨大な数の人がなくなり、いまだに2千人以上の行方が分かっていない。がれきの処理も難航しているが、宮城では半分以上が完了、岩手でも4割が終了している。宮城県利府町では、すべてのがれき処理が終了したという情報もあり、復興が二年目を迎え、これからさらに進むことになるのではないかと期待できる。住民の足も、順調に戻りつつある。
少しずつではあるが、東北に、そして帝國に、本来の元気が戻ってきつつある。

だが、帝國でただ一か所だけ、自由に行くことが出来なくなった場所がある。それはどこか、答えは自分で探してほしい。ここで起こった「事件」は、国内だけでなく、国外にも強い影響を与えた。ヨーロッパ各国は、相次いでこれを捨てに走った。「技術立国」の帝國で起こったことだけに、看過することはできず、チェルノブイリ後も推進してきた各国は、ついにこれと決別せざるを得なくなった。だが、支那では、「増設」するという動きも出ている。
帝國では政権が変わり、政策転換もあった影響で、やはり風当たりが強いままである。そんな中で、帝國の平和利用に従事してきた各メーカーは、この産業に革命を起こすため、日々努力を続けている。
一つだけ言っておきたいことがある。事故が起きたからなくすというのは「教訓ではない」。そのような事では、真の平和には永遠にたどり着けない。貴方には、電気を使わない暮らしができますか?

私は信じていたい。何があっても、弱音一つ吐かずに乗り越えてきた、強い信念を持つこの民族と国を。
私は共に歩みたい。見ていたい。この国の成長を・・・。

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